ZoomやLINEなどのビデオ通話で音声が出ない・入らない時の解決策
ビデオ通話で声が聞こえない・届かない…どうすれば?
ご家族やご友人、また自治会の集まりなどで、スマートフォンやタブレットを使ってビデオ通話を利用する機会が増えているかもしれません。とても便利なビデオ通話ですが、時々「相手の声が全く聞こえない」「自分の声が相手に届いていないようだ」といった音声のトラブルが起きることがあります。
これは、アプリの設定やスマートフォンの設定など、いくつかの原因が考えられます。この記事では、ビデオ通話中に音声トラブルが起きたときに、ご自分で確認して試せるいくつかの方法を順番にご説明します。落ち着いて、一つずつ一緒に見ていきましょう。
この記事を読めば、ビデオ通話の音声トラブルの原因を探り、解決するための具体的な手順を知ることができます。
まずは状況を確認してみましょう
音声が出ない、または入らないトラブルが起きたら、まず以下の点を確認してみてください。
- 「聞こえない」のか、「届かない」のか?
- 相手の声が自分に「聞こえない」のか、それとも自分の声が相手に「届いていない」のかをはっきりさせましょう。聞こえない場合は相手側に原因があることもありますが、多くの場合、ご自身のスマホ側の設定で解決できます。
- 特定の相手、特定のアプリでだけ起きるか?
- 普段は問題なく使えているのに、今日だけおかしいのか。
- 特定の相手との通話でだけ起きるのか。
- 特定のアプリ(Zoom、LINEなど)でだけ起きるのか。
これらの情報があると、原因を絞りやすくなります。
音声トラブルの解決策を試してみましょう
ここからは、音声が出ない・入らない場合に試せる具体的な方法を順番にご紹介します。簡単なものから試してみてください。
1. アプリ内のミュート設定を確認する
ビデオ通話アプリには、自分の声を相手に届けなくする「ミュート」という機能があります。これがオンになっていると、相手に声が届きません。また、相手側がミュートになっていると、相手の声は聞こえません。
- 自分のマイクがミュートになっていないか確認
- 通話画面に表示されているマイクのアイコンを見てください。
- アイコンに斜線が入っていたり、色が通常と違ったりする場合(例えば赤くなっているなど)、ミュートになっている可能性が高いです。
- そのマイクアイコンを「タップ」してみてください。斜線が消えるなど、状態が変わればミュートが解除されます。これで相手に声が届くか確認してください。
- 相手のマイクがミュートになっていないか確認
- 相手のマイクアイコンも同様に表示されている場合があります。相手のマイクがミュートになっていると、相手の声は聞こえません。相手にチャットなどで「ミュートになっていませんか?」と伝えてみましょう。
2. スマートフォンの音量を確認する
相手の声が聞こえない場合、スマートフォンの音量が小さくなっている、あるいは完全に消音(マナーモード)になっている可能性があります。
- スマートフォンの側面のボタンで音量を上げる
- スマートフォンの側面には、音量を調節するためのボタンがあります。多くの場合、上側を押すと音が大きくなります。通話中にこのボタンを押して、音量を上げてみてください。画面に音量を示すバーが表示されるはずです。
- スマートフォンのマナーモード(サイレントモード)を確認
- スマートフォンがマナーモードになっていると、着信音などが鳴らなくなりますが、ビデオ通話の音声も聞こえなくなることがあります。
- 画面の上から下へ指をスライドさせると出てくる「コントロールセンター」や「クイック設定パネル」の中に、ベルやスピーカー、月のマークなどのアイコンがないか探してみてください。これらのアイコンがオフになっていたり、線が入っていたりする場合は、マナーモードなど消音設定になっている可能性があります。
- 該当するアイコンをタップして、設定を解除してみてください。設定の名前や解除方法はスマートフォンの種類によって少し違う場合があります。
3. スマートフォンのスピーカーやマイクの設定を確認する
ビデオ通話アプリによっては、どのスピーカー(どこから音を出すか)やマイク(どこから音を拾うか)を使うかを選べる場合があります。特にイヤホンやヘッドセットを使っている場合は、設定が正しく選ばれていないことがあります。
- アプリ内の音声出力先を確認
- 通話画面にスピーカーやヘッドホンのようなアイコンが表示されている場合があります。これをタップすると、「スマートフォンのスピーカー」「イヤホン」などの選択肢が出てくることがあります。
- 意図しない場所に音声が出力されていないか確認し、必要に応じて「スマートフォンのスピーカー」などを選び直してみてください。
- Bluetooth機器との接続を確認
- ワイヤレスイヤホンやスピーカーなどのBluetooth(ブルートゥース:無線で機器をつなぐ技術)機器に接続されていると、そこから音が出たり、そこのマイクが使われたりします。
- Bluetooth機器を使っていないのに接続されている場合、音が聞こえない・届かない原因になります。
- スマートフォンの設定アプリを開き、「Bluetooth」の項目を探してみてください。もし使っていないBluetooth機器に接続中になっていたら、接続を解除するか、スマートフォンのBluetooth設定自体をオフにしてみてください。
4. アプリやスマートフォンを再起動してみる
一時的な不具合で音声トラブルが起きている場合、アプリやスマートフォン自体を一度終了させて、再び起動することで問題が解消することがよくあります。
- ビデオ通話アプリを終了して再起動する
- スマートフォンの操作で、今開いているアプリを完全に終了させてください。(画面の下から上にスライドして途中で止めると表示されるアプリ一覧から、アプリを上方向にスワイプして消す、などの操作です。スマートフォンの機種によって操作方法は異なります。)
- アプリが完全に終了したことを確認したら、再びビデオ通話アプリを開き、通話を繋ぎ直してみてください。
- スマートフォン本体を再起動する
- スマートフォンの電源ボタンを長押しするなどして、「再起動」または「電源を切る」を選び、一度スマートフォンの電源を完全に切ってから、もう一度電源を入れ直してみてください。
- スマートフォンが完全に起動したら、再びビデオ通話アプリを開いてみてください。
5. インターネットの接続を確認する
音声のトラブルは、インターネットの接続が不安定な場合にも発生することがあります。
- Wi-Fi(ワイファイ:無線インターネット)の接続状況を確認
- スマートフォンの画面上部に表示されるWi-Fiマークがしっかりと表示されているか確認してください。もし扇形のマークに波が立っていなかったり、マーク自体が表示されていなかったりする場合は、Wi-Fiの接続に問題があるかもしれません。
- 可能であれば、一度Wi-Fiルーターの近くに移動してみたり、Wi-Fiルーターの電源を入れ直してみたりするのも有効です。
- モバイルデータ通信の状況を確認
- Wi-Fiに接続していない場合(またはWi-Fiを切っている場合)は、スマートフォンの「4G」や「5G」といった表示が出ていて、アンテナマークがしっかり立っているか確認してください。電波の悪い場所にいると、音声が途切れたり、聞こえなくなったりすることがあります。
他に考えられること・注意点
- 使用しているアプリやスマートフォンの種類によって、設定画面の見た目や操作方法が少し異なることがあります。もし手順がよく分からない場合は、お使いのスマートフォンの取扱説明書や、利用しているビデオ通話アプリの公式なヘルプ情報を参考にすることをお勧めします。
- ビデオ通話アプリやスマートフォンのソフトウェアが古いと、不具合が起きやすくなることがあります。可能であれば、アプリやスマートフォンのソフトウェアを最新の状態に更新することを検討してみてください。(ただし、更新には時間がかかったり、操作方法が変わることがあったりしますので、慎重に行ってください。)
- イヤホンやヘッドセットを使っている場合は、それ自体が故障していたり、接続が悪かったりする可能性も考えられます。一度イヤホンなどを外して、スマートフォンのスピーカーとマイクだけで試してみてください。
まとめ
ビデオ通話中に音声のトラブルが起きると、焦ってしまうかもしれません。しかし、慌てずに一つずつ、ご紹介したようなアプリ内の設定やスマートフォンの設定を確認していくことで、解決できる場合が多くあります。
まずはミュートになっていないか、音量は適切か、といった簡単なところから試してみてください。それでも解決しない場合は、アプリやスマートフォンの再起動、インターネット接続の確認に進んでみましょう。
これらの方法を試しても状況が改善しない場合は、アプリの再インストールを検討したり、使用しているアプリやスマートフォンのメーカーのサポート窓口に相談することも考えてみてください。
この情報が、あなたのビデオ通話での困りごとを解決するためのお役に立てれば幸いです。