スマホでウェブサイトを見ていると「このサイトは安全ではありません」と表示された時の意味と対応
ウェブサイトを見ようとしたら、急に見慣れない警告画面が出てきて、不安になったことはありませんか。特に「このサイトは安全ではありません」「この接続ではプライベートではありません」といった表示が出ると、どうすれば良いか迷ってしまいますよね。
この記事では、なぜそのような警告が出るのか、そして安全な対応方法について、分かりやすくご説明します。
なぜ警告が表示されるのか
このような警告は、あなたが今から見ようとしているウェブサイトが、安全にインターネット通信を行うための「お約束」を守れていない場合に表示されます。
インターネット上で安全に情報をやり取りするためには、「SSL/TLS」という技術を使って通信を暗号化するのが一般的です。これにより、あなたとウェブサイトの間でやり取りされる情報(例えば、入力した個人情報やパスワードなど)が、途中で他の人に見られたり、改ざんされたりするのを防いでいます。
警告が表示されるのは、そのウェブサイトがSSL/TLSを使っていなかったり、使うための証明書に問題があったりする場合が多いです。つまり、「このサイトは、あなたの情報を安全に守る準備ができていないかもしれませんよ」と、スマートフォンやパソコンが教えてくれているのです。
警告が出た時にまず確認すること
警告画面が出たからといって、すぐに慌てる必要はありません。まずは表示されている画面を落ち着いて見てみましょう。
- どのようなメッセージが表示されていますか。(例:「この接続ではプライベートではありません」「このサイトへの接続は保護されていません」など)
- 進むボタンや、詳細を見るボタン、元の画面に戻るボタンなど、いくつかの選択肢が表示されていることが多いです。
メッセージの内容を詳しく理解できなくても大丈夫です。重要なのは、この警告が出ているサイトは、普段見ている安全なサイトとは状況が違う、と認識することです。
安全な対応方法:最もおすすめする手順
このような警告が表示された場合の、最も安全で簡単な対応方法は、そのサイトを見るのをやめて、元の画面に戻ることです。
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警告画面を閉じる、または前の画面に戻る
- 画面の中に「閉じる」「戻る」「前のページへ戻る」といったボタンがあれば、それをタップします。
- もしボタンが見当たらなければ、スマートフォンの「戻る」機能(画面の下の方にある場合や、ジェスチャーの場合があります)を使って、ウェブサイトを見る前の画面に戻ります。
- ブラウザアプリ(ChromeやSafariなど)を一度閉じて、開き直すのも良い方法です。
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そのサイトでは個人情報などを入力しない
- もし何らかの理由でそのサイトを見続けたい場合でも、ログイン情報(IDやパスワード)、クレジットカード番号、住所や電話番号などの個人情報は絶対に入力しないでください。 安全に通信できていない可能性があるため、入力した情報が盗み見られたり悪用されたりする危険があります。
なぜ「進む」を選ばない方が良いのか
警告画面には、「詳細設定」を開くと「このまま続行」や「安全でない接続を無視して進む」といった選択肢が表示されることがあります。
しかし、これは推奨されません。
- 「安全でない接続」とは、あなたの入力する情報が保護されない可能性がある、ということです。もしそれが悪い目的で作られたサイトだった場合、あなたの情報が簡単に抜き取られてしまうかもしれません。
- 警告を無視して進むことは、鍵がかかっていない、あるいは鍵が壊れているかもしれない扉を開けて中に入るようなものです。
特別な理由がない限り、警告が出たサイトには「進まない」のが賢明です。
安全なサイトを見分ける小さなヒント
普段、安心して利用できるウェブサイトは、安全な通信の準備ができています。簡単な見分け方を知っておくと安心です。
- ウェブサイトのアドレス(URL)を確認する
- 画面上部に表示されているウェブサイトのアドレスを見てみましょう。安全なサイトのアドレスは、多くの場合
https://
から始まります。(http://
で終わるs
がないアドレスは、通信が暗号化されていません) - また、アドレスの横や手前に、鍵のマークが表示されているかどうかも確認できます。この鍵マークが表示されていれば、安全な通信が行われていることの目印になります。
- 画面上部に表示されているウェブサイトのアドレスを見てみましょう。安全なサイトのアドレスは、多くの場合
まとめ
スマートフォンでウェブサイトを見ている時に「このサイトは安全ではありません」といった警告が出たら、少し驚くかもしれません。しかし、これはあなたの安全を守るためにスマートフォンやブラウザが表示してくれています。
一番大切なのは、慌てずに、そのサイトでは大切な情報を入力せず、元の画面に戻ることです。ほとんどの場合、これで安全にトラブルを避けることができます。
安全なサイトはアドレスが https://
から始まり、鍵マークが表示されていることを覚えておくと、インターネットをさらに安心して利用できるようになります。