スマートフォンが重い、新しいアプリが入らない!容量不足の解決法
スマートフォンを長く使っていると、なんだか動きが遅くなったり、新しいアプリを入れようとしたら「容量が足りません」と表示されたりすることがあります。これは、スマートフォンの「容量」がいっぱいになってきているサインかもしれません。
この記事では、スマートフォンの容量がいっぱいになった時に起こる困りごとと、自分でできる簡単な解決方法をご紹介します。
なぜスマートフォンの容量がいっぱいになるのでしょうか?
スマートフォンの容量は、写真や動画、アプリ、メール、インターネットで見た一時的な情報など、様々なデータが保存される場所です。例えるなら、お家の物置や押し入れのようなものです。
使い続けるうちに、こうしたデータが増えていき、物置や押し入れがいっぱいになってしまうのと同じように、スマートフォンの容量もいっぱいになってしまいます。
容量がいっぱいになると、以下のような困りごとが起こりやすくなります。
- スマートフォンの動きが遅くなる
- 新しいアプリをインストールできない
- 写真や動画を新しく保存できない
- アプリの動作が不安定になる
今のスマートフォンの容量を確認してみましょう
まず、ご自身のスマートフォンの容量がどれくらい使われているか、確認してみましょう。お使いのスマートフォンによって少し画面は異なりますが、「設定」アプリから確認できる場合が多いです。
- スマートフォンのホーム画面にある「設定」(歯車のマークなど)のアプリを探してタップします。
- 設定画面が表示されたら、画面を指で下になぞって、「ストレージ」や「バッテリーとデバイスケア」、「一般」などの項目を探します。機種によって名称が異なりますが、「容量」や「保存容量」といった言葉に関連する項目を探してみてください。
- その項目をタップすると、スマートフォンの全体の容量と、現在どれくらい使っているか、何に容量が使われているか(例:アプリ、写真、動画、システムなど)が表示されます。
ここで、容量の大部分が使われているようでしたら、次に紹介する容量を空ける方法を試してみましょう。
スマートフォンの容量を空けるための簡単な方法
容量を空けるには、不要なデータを整理したり、削除したりするのが一番効果的です。いくつか簡単な方法をご紹介します。できることから試してみてください。
1. 不要な写真や動画を整理・削除する
スマートフォンで撮った写真や動画は、とても容量を使います。見返さない写真や、間違って撮ってしまった写真などを整理してみましょう。
- 「写真」や「ギャラリー」といった写真を見るアプリを開きます。
- 不要な写真や動画を選び、ゴミ箱のマークなどをタップして削除します。
- 削除しただけではすぐには容量が空かないことがあります。「最近削除した項目」のような名前のフォルダに一時的に保管されていることがあるため、そのフォルダも開いて、完全に削除する操作が必要な場合があります。
大切な写真は削除したくない、という場合は、パソコンに移したり、インターネット上のサービス(Googleフォトなど)に保存したりする方法もあります。(これらの詳しい方法は別の記事でご紹介しています。)
2. あまり使っていないアプリを削除する
長い間使っていないアプリはありませんか?アプリ自体も容量を使いますが、アプリの中に保存されているデータも容量を使うことがあります。
- スマートフォンのホーム画面にある「設定」アプリを開きます。
- 「アプリ」や「アプリケーション」といった項目を探してタップします。
- インストールされているアプリの一覧が表示されます。
- しばらく使っていないアプリや、もう必要ないアプリを探します。
- 削除したいアプリの名前をタップすると、そのアプリの詳細画面が表示されます。「アンインストール」や「削除」といったボタンを探してタップします。
- 確認画面が表示されたら、「OK」や「アンインストール」を選びます。
アプリを削除しても、また必要になったら改めてインストールできますので、思い切って整理してみるのも良いでしょう。
3. アプリの「キャッシュ」を削除する
アプリを使っていると、「キャッシュ」という一時的なデータがスマートフォンの中に保存されます。これは、次に同じ情報を見たときに素早く表示するためのものですが、溜まりすぎると容量を圧迫することがあります。キャッシュを削除しても、アプリの動作にはほとんど影響ありません。
- 「設定」アプリを開き、「アプリ」や「アプリケーション」の項目をタップします。
- キャッシュを削除したいアプリを選んでタップします。(例えば、よく使うインターネットを見るアプリなど)
- アプリの詳細画面が表示されたら、「ストレージ」や「容量」といった項目をタップします。
- 「キャッシュを消去」や「キャッシュを削除」といったボタンを探してタップします。
この操作はアプリごとに必要ですが、容量を多く使っているアプリのキャッシュを削除すると効果的です。
4. ダウンロードした不要なファイルを削除する
インターネットからダウンロードした書類(PDFファイルなど)や画像などが、スマートフォンの「ダウンロード」フォルダなどに保存されていることがあります。
- 「ファイル」や「ファイル管理」といった名前のアプリを探して開きます。
- 「ダウンロード」という名前のフォルダを探して開きます。
- 不要なファイルがあれば、長押しするなどして選択し、削除します。
容量を空ける上での注意点
- 何でも消せばいいわけではありません: 「システム」や「その他のファイル」といった項目の中には、スマートフォンが正しく動くために必要なものが含まれています。よく分からないものはむやみに削除しないようにしましょう。
- 削除は慎重に: 一度削除した写真や動画、ファイルは、完全に消してしまうと元に戻すのが難しい場合があります。本当に不要かよく確認してから削除してください。
- アプリのデータも消える場合: アプリを「アンインストール」すると、基本的にそのアプリ自体と、アプリの中に保存されていたデータも削除されます。ゲームのセーブデータや、アプリ独自の文書ファイルなども消える可能性があるため、必要なデータがないか確認しましょう。(アプリの「キャッシュを削除」するだけなら、アプリのデータは消えません。)
まとめ
スマートフォンの容量がいっぱいになると、動きが遅くなったり、新しいものが入れられなくなったりと不便になりますが、不要な写真や動画、アプリ、一時ファイルなどを整理・削除することで、容量を空けることができます。
まずはスマートフォンの「設定」から今の容量を確認し、この記事でご紹介した簡単な方法を試してみてください。容量に余裕ができると、スマートフォンが快適に使えるようになるでしょう。
もし、これらの方法を試しても状況が変わらない場合や、何を消せばいいか判断が難しい場合は、スマートフォンの販売店や契約している会社のサポート窓口に相談してみるのも良い方法です。