スマートフォンの動きが遅い、または画面が固まってしまった時の対処法
スマートフォンの動きが遅い、または画面が固まってしまった時の対処法
お使いのスマートフォンを使っていて、「なんだか動きが遅いな」「急に画面が固まって何も操作できなくなった」という経験はありませんか。インターネットを使ったり、アプリを開いたりする際に、こういった状況になると困ってしまいますね。
スマートフォンの動作が遅くなったり、画面が固まってしまったりするのには、いくつかの原因が考えられます。慌てずに、一つずつ確認しながら対処してみましょう。この文章では、ご自身で試せる解決方法を分かりやすくご説明します。
まず確認していただきたいこと
スマートフォンが遅い、または固まったと感じた時に、まず確認してみていただきたい点があります。
- 本当に画面が全く動かないか確認する 電源ボタンやホームボタン(もしあれば)を押してみて、画面が反応するか試してみてください。画面の一部だけが反応しないのか、全体が固まっているのかで、原因が違う場合があります。
- 特定のアプリを使っている時だけか、全体的にか 特定のアプリ(例えば、特定のゲームや動画アプリなど)を使っている時だけ遅くなる、固まるのか、それともホーム画面に戻っても、他のアプリを開こうとしても動作が遅い、固まっているのかを確認します。特定のアプリが原因の場合もあります。
- いつから症状が出始めたか 何か新しいアプリをインストールしてからか、スマートフォンのシステムを更新してからかなど、心当たりがないか思い出してみましょう。
これらの確認によって、原因の手がかりが得られることがあります。
ご自身で試せる具体的な対処法
それでは、スマートフォンの動作が遅い、または固まってしまった場合に試せる具体的な方法を順番にご説明します。簡単な方法から試してみることをお勧めします。
1. スマートフォンを再起動する
多くの不具合は、スマートフォンの「再起動」(一度電源を切って、もう一度電源を入れること)で改善することがあります。これはパソコンでも同じですね。
- 操作方法の例:
- スマートフォンの電源ボタンを長押しします。
- 画面に「電源を切る」や「再起動」といった選択肢が表示されたら、「再起動」を選んでください。(機種によっては、電源ボタンを長押しし続けると自動的に再起動するものもあります)
- 画面に何も表示されない場合は、電源ボタン(機種によっては音量ボタンも一緒に)を10秒以上長押ししてみてください。強制的に電源が切れて、再起動できる場合があります。
再起動によって、スマートフォンの調子が戻ることがよくあります。
2. 使っていないアプリを終了させる
たくさんのアプリを同時に立ち上げていると、スマートフォンの動きが遅くなることがあります。これは、アプリがスマートフォンの処理能力(パソコンでいうメモリやCPUのようなもの)を使っているからです。
- 操作方法の例:
多くのスマートフォンには、最近使ったアプリを表示する機能があります。
- 画面の下の方にあるボタン(四角いアイコンなど)をタップするか、画面の下端から上に向かってゆっくりスワイプ(指を滑らせる)すると、最近開いたアプリの一覧が表示されます。
- 表示されたアプリの画面を、画面の外側に向かってスワイプ(上や横)すると、そのアプリを終了させることができます。 使っていないアプリをいくつか終了させてみましょう。
3. スマートフォンの保存容量(ストレージ)を確認する
スマートフォンの保存容量がいっぱいになってくると、動作が遅くなることがあります。写真や動画、アプリなどが容量を使っています。
- 操作方法の例:
- 「設定」アプリを開きます。
- 「ストレージ」や「空き容量」といった項目を探してタップします。(「端末情報」や「バッテリーとデバイスケア」の中にある場合もあります)
- 現在の使用状況と空き容量を確認できます。 もし容量があまり残っていない場合は、不要な写真や動画、長い間使っていないアプリなどを削除することを検討しましょう。
4. アプリやスマートフォンのシステムを最新にする
アプリやスマートフォン本体のシステム(OSといいます)が古いと、動作が不安定になったり、遅くなったりすることがあります。
- アプリの更新:
- お使いのスマートフォンのアプリストア(iPhoneなら「App Store」、Androidなら「Google Playストア」)を開きます。
- 更新できるアプリがないか確認し、あれば更新します。
- システムの更新:
- 「設定」アプリを開きます。
- 「システム」や「ソフトウェアアップデート」といった項目を探してタップします。
- 更新データが見つかったら、画面の指示に従って更新します。更新には時間がかかる場合や、Wi-Fi(ワイファイ:無線でインターネットに接続する技術)への接続が必要な場合があります。
5. アプリのキャッシュを削除する(Androidの場合など)
アプリは一度表示した情報を一時的に保存しておくことがあります(これを「キャッシュ」と呼びます)。キャッシュが溜まりすぎると、アプリの動作が遅くなる原因になることがあります。
- 操作方法の例 (Androidの場合):
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アプリ」や「アプリケーション」といった項目を探してタップします。
- 動作が遅い、またはよく使うアプリを選んでタップします。
- 「ストレージとキャッシュ」や「ストレージ」といった項目を選び、「キャッシュを削除」をタップします。(「データを削除」を選ぶと、アプリの設定や保存した情報も消えてしまうことがあるので注意してください。基本的には「キャッシュを削除」を選びます。)
これらの方法を試しても改善しない場合
上記の対処法を試してもスマートフォンの動作が改善しない場合は、スマートフォン本体に別の問題が起きているか、寿命が近づいている可能性も考えられます。
- 購入されたお店や、ご契約されている携帯電話会社(キャリア)のショップに相談してみることをお勧めします。専門家に見てもらうことで、正確な状況を把握し、適切なアドバイスを受けることができます。
まとめ
スマートフォンの動作が遅い、画面が固まるといったトラブルは、多くの場合、簡単な再起動や不要なアプリの終了、保存容量の整理などで改善することがあります。
困った時は慌てずに、まずはこの文章でご紹介した方法を一つずつ試してみてください。それでも解決しない場合は、無理せず専門家にご相談することも大切です。少しでも快適にスマートフォンをご利用いただければ幸いです。