スマホの「ギガ」はどれくらい使った?確認方法と使いすぎを防ぐ方法
スマートフォンの「ギガ」が心配な方へ
スマートフォンを使っていると、「今月はあとどれくらい使えるんだろう」「使いすぎて、急に遅くなったりしないかな」と、「ギガ」の量が気になることがあるかもしれません。「ギガ」というのは、インターネットを使うために送受信されるデータの量のことです。
インターネットでウェブサイトを見たり、動画を楽しんだり、メッセージを送受信したりすると、この「ギガ」(データ通信量)を消費します。毎月使える量には上限がある場合が多く、それを超えるとインターネットの速度がとても遅くなったり、追加でお金がかかったりすることがあります。
この記事では、自分が今どれくらい「ギガ」を使っているかを確認する方法と、使いすぎを防いで安心してスマートフォンを使うための方法をご紹介します。
「ギガ」(データ通信量)を確認する方法
自分が契約しているプランで、毎月どれくらいの「ギガ」を使えるのか、そして今月はこれまでにどれくらい使ったのかを確認することができます。確認方法はいくつかあります。
1. 契約している携帯電話会社のウェブサイトやアプリで確認する
多くの携帯電話会社では、自分の契約情報やデータ通信量を確認できるお客様向けのウェブサイトやスマートフォン用アプリを提供しています。
- ご契約中の携帯電話会社の名前をインターネットで検索し、「マイページ」や「お客様サポート」といったページを探してみてください。
- または、お使いのスマートフォンのアプリ一覧から、携帯電話会社の名前がついたアプリを探してみてください。
これらの場所で、現在の契約内容や、今月のデータ通信量の使用状況を確認できます。ログインするには、契約時に設定したIDやパスワードが必要になる場合があります。もしIDやパスワードが分からない場合は、携帯電話会社に問い合わせてみてください。
2. スマートフォンの設定画面で確認する
お使いのスマートフォン本体の設定画面でも、データ通信量の使用状況を確認できます。これは、どのアプリがどれくらいのデータ通信量を使っているのかも確認できるので、使いすぎの原因を探るのに役立ちます。
確認する場所は、スマートフォンの種類(iPhoneかAndroidか)によって少し名前が違います。
- iPhoneの場合: 「設定」アプリを開き、「モバイル通信」という項目をタップします。画面を下にスクロールすると、「モバイルデータ通信」の欄に使用量が数字で表示されています。さらに下にスクロールすると、アプリごとの使用量も見ることができます。
- Androidスマートフォンの場合: 「設定」アプリを開き、「ネットワークとインターネット」や「接続」などの項目をタップします(機種によって名称が異なる場合があります)。その中に「データ使用量」や「モバイルデータ」といった項目があります。ここをタップすると、今月の使用量やアプリごとの使用量を確認できます。
これらの設定画面での使用量は、スマートフォンの内部で記録されているものです。携帯電話会社が表示する使用量とは、集計のタイミングなどが少し違う場合もありますが、目安としてとても参考になります。多くの場合、毎月特定の日に統計がリセットされるよう設定できます。
「ギガ」の使いすぎを防ぐ方法(データ通信量の節約)
「ギガ」を使いすぎないようにするには、いくつかの簡単な工夫があります。
1. できるだけWi-Fi(ワイファイ)を使う
Wi-Fiとは、無線でインターネットに接続する技術のことです。自宅にインターネット回線がある場合、無線ルーターがあればWi-Fiが使えます。また、カフェや駅など公共の場所でも、無料で使えるWi-Fiが提供されていることがあります。
Wi-Fiに接続してインターネットを使うときは、「ギガ」(契約している携帯電話会社のデータ通信量)は消費されません。動画を見たり、大きなファイルをダウンロードしたりするときは、積極的にWi-Fiを使うようにしましょう。
スマートフォンの画面の上の方に、扇のような形のマークが出ていれば、Wi-Fiに繋がっています。もしマークが出ていない場合は、「設定」アプリの「Wi-Fi」の項目から、利用できるWi-Fiを選んで接続してみてください。
2. アプリのバックグラウンド通信を制限する
スマートフォンの中には、使っていないときでも裏側で通信を行っているアプリがあります。これをバックグラウンド通信といいます。例えば、新しい情報がないか確認したり、自動で更新したりしています。
このバックグラウンド通信を制限することで、データ通信量の節約になります。
- iPhoneの場合: 「設定」アプリを開き、「一般」>「 Appのバックグラウンド更新」と進みます。ここで「Wi-Fi」を選ぶか、必要のないアプリはオフにすることができます。
- Androidスマートフォンの場合: 「設定」アプリを開き、「ネットワークとインターネット」や「接続」>「データ使用量」>「データセーバー」などの項目を探します(機種によって名称が異なります)。ここでデータセーバー機能をオンにしたり、アプリごとに通信を制限したりする設定があります。
3. 動画や音楽の画質・音質を下げる
YouTubeなどの動画配信サービスや、音楽配信サービスを利用する際、画質や音質が高いほど、多くの「ギガ」を消費します。
設定画面やアプリ内に、画質や音質を選べる項目があれば、少し下げてみるのも節約になります。特に、移動中など画面をじっと見ないときや、音質にこだわらない場合は効果的です。また、あらかじめWi-Fi環境でダウンロードしておき、オフラインで楽しむという方法もあります。
4. アプリの自動更新をWi-Fi接続時のみにする
スマートフォンのアプリは、新しい機能の追加や不具合の修正のために、自動で更新されることがあります。この更新にはデータ通信量がかかります。
設定を変更して、Wi-Fiに繋がっているときだけアプリが自動で更新されるようにしておくと、うっかり「ギガ」を使ってしまうことを防げます。
- iPhoneの場合: 「設定」アプリを開き、「App StoreとiTunes Store」>「Appのダウンロード」や「Appアップデート」の項目を確認します。ここで「常に許可」以外(「Wi-Fiを使用」など)を選びます。
- Androidスマートフォンの場合: 「Playストア」アプリを開き、左上のメニュー(三本線)をタップし、「設定」>「アプリの自動更新」と進みます。ここで「Wi-Fi経由のみ」を選びます。
5. データ使用量の警告や上限を設定する(Androidのみ)
Androidスマートフォンでは、「設定」アプリの「データ使用量」の項目などで、使いすぎを防ぐための警告や上限を設定できます。
例えば、「今月〇ギガ使ったら教えてくれる」という警告を設定したり、「〇ギガ使ったらインターネットを使えなくする」という上限を設定したりできます。ご自身の契約プランに合わせて設定しておくと、安心です。
もし「ギガ」を使い切ってしまったら
もし契約しているデータ通信量の上限に達してしまっても、インターネットが全く使えなくなるわけではありません。多くの場合、通信速度が遅くなります。
- 速度制限: ウェブサイトの表示に時間がかかったり、動画が途中で止まったりすることがありますが、引き続きインターネットは使えます。
- 追加購入: 携帯電話会社によっては、「ギガ」を追加で購入することもできます。ただし、料金がかかる場合がありますので、よく確認しましょう。
「ギガ」が足りなくなることが多い場合は、現在の契約プランを見直してみるのも良いかもしれません。ご自身の使い方に合ったプランについて、携帯電話会社に相談してみるのも一つの方法です。
まとめ
スマートフォンの「ギガ」(データ通信量)は、「設定」アプリや携帯電話会社のウェブサイト・アプリで確認できます。
また、Wi-Fiを上手に使う、アプリの設定を見直すといった少しの工夫で、「ギガ」を節約し、使いすぎを防ぐことができます。
もし今月の「ギガ」が気になるようでしたら、まずはスマートフォンの設定画面を開いて、どれくらい使っているか確認してみてください。そして、この記事でご紹介した節約方法の中から、できそうなものから試してみてください。