インターネットの動画が途中で止まる・カクカクする時の原因と解決方法
インターネットの動画が途中で止まる・カクカクする時の原因と解決方法
インターネットで動画を見ようとしたときに、映像が滑らかに動かずに、途中で止まったり、飛び飛びになったり(カクカクしたり)して、困った経験はありませんか。
ニュースサイトの動画や、YouTubeなどで好きな番組を見ようとしても、これでは楽しめません。 このような問題は、いくつかの原因が考えられますが、一つずつ確認していくことで解決できる場合があります。 この記事では、動画がスムーズに見られない場合の原因と、ご自身で試せる解決方法を順番にご説明します。
動画が見づらいと感じたら、まずは状況を確認しましょう
動画がスムーズに見られない現象が起きたとき、すぐに解決策を試す前に、少し状況を確認してみましょう。
- どのような動画で起きていますか?
- 特定の動画サイト(例:YouTube、ニュースサイト)だけで起きますか? それとも、どのサイトの動画でも起きますか?
- どこで見ていますか?
- ご自宅のWi-Fi(ワイファイ:無線でインターネットにつなぐ仕組み)で見ていますか?
- 外出先で、スマートフォンのモバイルデータ通信(契約している通信会社を通じてインターネットにつなぐ仕組み、「ギガ」を使う方です)で見ていますか?
- 他のインターネット利用はどうですか?
- 動画以外のインターネットサイトは見られますか?
- メールを送受信することはできますか?
- 他のインターネットサービスも遅い、またはつながりにくいと感じますか?
- スマートフォンの状態はどうですか?
- たくさんのアプリを同時に開いたままにしていませんか?
- スマートフォンを長く使っていて、少し熱くなっていませんか?
- エラーメッセージは表示されますか?
- もし何かメッセージが表示されたら、その内容をメモしておくと原因を特定するヒントになります。
これらの状況を把握することで、問題の原因がインターネット回線にあるのか、お使いのスマートフォンやアプリにあるのか、切り分けることができます。
動画がスムーズに見られない場合の解決策を試してみましょう
それでは、ご自身で試せる具体的な解決策を順番にご紹介します。簡単なものから試してみてください。
解決策1:スマートフォンやタブレットを再起動する
多くのインターネットの不調やアプリの不具合は、端末を一度再起動することで改善することがあります。これは、スマートフォンやタブレットの「お休みさせて、頭の中を整理してあげる」ようなイメージです。
- スマートフォンの電源ボタンを長押しします。(機種によって操作が少し異なる場合があります)
- 画面に「再起動」や「電源オフ」などの選択肢が表示されます。
- 「再起動」を選んでタップします。
- 画面が一度消え、しばらくすると再び電源が入ります。
- 再起動が完了したら、もう一度動画が見られるか試してみてください。
「電源オフ」を選んだ場合は、一度電源を切ってから、もう一度電源ボタンを長押しして電源を入れ直してください。
解決策2:インターネットの接続状況を確認する
動画の再生には安定したインターネット接続が必要です。接続状況に問題がないか確認しましょう。
ご自宅のWi-Fiを使っている場合
- スマートフォンの画面の上の方を見て、Wi-Fiマーク(扇のような形)が出ているか確認します。
- Wi-Fiマークが出ていても、電波が弱い場合があります。Wi-Fiルーター(ご自宅に置いてある、インターネットにつなぐための機械)のすぐ近くに移動してみてください。
- 他の家族が同時にインターネットをたくさん使っていると、速度が遅くなることがあります。
- Wi-Fiルーターの電源を一度抜き、1〜2分待ってからもう一度差し込んで再起動することも有効な場合があります。
外出先でモバイルデータ通信を使っている場合
- スマートフォンの画面の上の方に、アンテナマーク(階段のような形)や「4G」「5G」といった表示が出ているか確認します。アンテナの本数が少ないと電波が弱いです。
- 建物の中や地下など、電波の届きにくい場所にいる場合は、場所に移動してみてください。
- ご契約の「ギガ」を使い切ってしまい、通信速度が遅くなっている可能性もあります。スマートフォンの「設定」アプリなどから、今月使えるギガの残量を確認してみてください。ギガがなくなると、月末まで速度が大きく制限されることがあります。
解決策3:アプリやウェブサイトの問題か切り分ける
特定の動画やアプリだけで問題が起きるのか、他の動画やサイトでも同様の現象が起きるのかを確認します。
- 見ている動画サイト以外の、別の動画サイトで動画を再生してみてください。別のサイトの動画はスムーズに見られる場合、問題は最初の動画サイト側にあるかもしれません。
- YouTubeなどのアプリで見ている場合は、スマートフォンのブラウザアプリ(例:「インターネット」「Chrome」「Safari」など)でYouTubeのサイトを開き、同じ動画が見られるか試してみてください。ブラウザでは見られる場合、問題はYouTubeアプリ側にある可能性があります。
解決策4:アプリやブラウザを最新の状態にする(アップデート)
動画を再生するアプリ(YouTubeアプリなど)や、インターネットを見るためのブラウザアプリ(Chrome、Safariなど)が古いままになっていると、不具合が起きることがあります。新しいバージョンにすることで改善される場合があります。
アプリのアップデートの方法は、お使いのスマートフォンがAndroidかiPhoneかで異なります。
- Androidの場合: 「Playストア」アプリを開き、右上のアカウントのマークをタップ、「アプリとデバイスの管理」からアップデートが必要なアプリを確認・実行します。
- iPhoneの場合: 「App Store」アプリを開き、右上のアカウントのマークをタップして、アップデートが必要なアプリを確認・実行します。
解決策5:不要なアプリを閉じたり、スマートフォンの空き容量を増やす
たくさんのアプリを開きっぱなしにしていたり、スマートフォンの写真や動画などで容量がいっぱいになっていると、スマートフォンの動きが遅くなり、動画再生にも影響が出ることがあります。
- 不要なアプリを閉じる: 画面の下から上にスワイプしたり、画面下のボタンを押したりすると、最近使ったアプリの一覧が表示されます。そこから今使っていないアプリを上にスワイプするなどして終了させます。(機種や設定により操作が異なります)
- スマートフォンの空き容量を確認・増やす: 「設定」アプリから「ストレージ」や「容量」といった項目を見ると、どのくらい空きがあるか確認できます。不要な写真、動画、アプリなどを削除することで空き容量を増やせます。
解決策6:動画の画質を下げる
動画の画質(映像の綺麗さ)が高いほど、たくさんのインターネット通信が必要になります。通信速度が遅い場所では、画質を下げるとスムーズに見られることがあります。
多くの動画サイトでは、動画の再生画面に歯車マークや点3つのマークがあり、そこから画質を選べるようになっています。「自動」や「高画質」になっている場合は、数字の小さい画質(例:「360p」や「480p」など)を選んでみてください。画質は少し落ちますが、途切れずに見られるようになります。
その他の可能性と注意点
- 時間帯による混雑: 夕方から夜にかけてなど、インターネットを使う人が多い時間帯は、回線が混み合って動画が見づらくなることがあります。時間を変えて試すと改善されることがあります。
- スマートフォン自体の問題: 長く使っているスマートフォンや、元々性能があまり高くない機種の場合、新しい動画や高画質の動画をスムーズに再生するのが難しくなることがあります。
- 動画サイト側の問題: ごく稀にですが、見ている動画サイトや、その動画を公開している側に一時的な問題が起きている可能性もゼロではありません。
まとめ
インターネットで動画がスムーズに見られない場合、まずはスマートフォンやタブレットの再起動、次にインターネット接続の確認、そしてアプリや端末の状態をチェックしてみるのが基本的な流れです。一つずつ試していくことで、多くの場合問題は解決します。
もし、これらの方法を試しても改善しない場合は、ご契約のインターネットプロバイダや通信会社に相談してみることも検討してみてください。
この記事が、動画視聴の「困った」を解決するためのお役に立てば幸いです。