突然表示される「ウイルス警告」に注意!閉じる方法と安全な対処法
ウェブサイトを見ていると「ウイルスに感染しました」という警告画面が出て困った
インターネットでニュースを見たり、調べものをしたりしているとき、突然画面いっぱいに「あなたのスマートフォンはウイルスに感染しました!」「危険です!」といった警告が表示され、大きな音が鳴り出して驚かれたことはありませんか。
本当にウイルスに感染してしまったのか、と心配になり、画面の指示に従って電話をかけたり、何かをダウンロードしてしまったりする必要があるのか迷ってしまうかもしれません。
このような画面のほとんどは、実際にはウイルスに感染したわけではなく、あなたを不安にさせてお金や個人情報を騙し取ろうとする「偽の警告」や「詐欺広告」です。この記事では、このような偽の警告画面が表示された時の、安全な対処方法をご説明します。落ち着いて対応すれば、慌てる必要はありません。
その警告、本物ですか?偽の警告画面の特徴
突然表示される偽の警告画面には、いくつかの共通する特徴があります。これを知っておけば、「これは偽物かもしれない」と冷静に判断する助けになります。
- 大きな警告音や音声が鳴り続ける: 画面だけでなく、耳でも不安を煽ろうとします。
- 画面が閉じにくく、元のページに戻れないように見える: 通常の「×」ボタンを押しても消えなかったり、別の画面に飛ばされたりします。
- 特定の電話番号に電話させようとする: 「この番号に電話してください」「サポートに連絡してください」と表示されます。
- 特定のアプリをインストールさせようとする: 「このアプリを入れれば解決します」などと表示されます。
- お金を要求してくることがある: 「解決するには〇〇円支払ってください」などと表示される場合があります。
本物のウイルス感染の警告は、通常、お使いのセキュリティアプリやスマートフォンのシステムから、静かに通知されることがほとんどです。このように、突然、音を鳴らして画面を塞ぎ、電話やアプリのインストールを急かすものは、偽物である可能性が非常に高いと考えてください。
慌てずに!具体的な対処方法
偽の警告画面が表示されても、決して慌てないでください。画面の指示には絶対に従わず、以下の手順で対処しましょう。
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表示された画面の指示には従わない
- これが一番重要です。画面に書かれた電話番号に電話をかけたり、アプリをインストールしたり、個人情報や支払い情報を入力したりしてはいけません。ほとんどの場合、あなたを騙すための指示です。
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警告画面を閉じる
- 画面に小さな「×」ボタンが表示されている場合は、それをタップして画面を閉じられるか試してみてください。ただし、偽の警告は閉じにくくなっていることが多いです。
- 「×」ボタンで閉じられない場合は、今見ているウェブサイトを表示しているアプリ(多くの場合、「ブラウザ」アプリ、例えばSafariやChromeなど)を強制的に終了させます。
- スマートフォンの「最近使ったアプリ」を表示する機能を使います。これは、スマートフォンの画面下部から上にゆっくりスワイプしたり、ホームボタンを素早く2回押したりするなど、機種によって操作が異なります。
- 表示されたアプリの一覧から、今見ているブラウザアプリを探します。
- ブラウザアプリの画面を上にスワイプするなどして、完全に画面から消して(終了させて)ください。これで、警告画面が表示されていたブラウザが閉じられます。
- もし、ブラウザアプリの強制終了でも閉じられない場合は、スマートフォンの電源ボタンを長押しするなどして、一度スマートフォンの電源を切り、数秒待ってから再び電源を入れてみてください(再起動)。再起動することで、表示されていた画面は消えます。
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ブラウザを再度開くときの注意
- ブラウザアプリを再度開いたときに、前の警告画面がまた表示されてしまうことがあります。
- その場合は、ブラウザアプリの設定メニューを開き、「履歴」や「キャッシュ」といった項目を削除してみてください。これにより、以前見ていた警告画面が表示されなくなることがあります。操作方法は、お使いのブラウザアプリによって異なります。「履歴 削除」などの言葉とブラウザの名前(SafariやChromeなど)でインターネット検索すると、詳しい手順が見つかる場合があります。
今後のために知っておきたいこと
- なぜこのような警告が表示されるのか? このような偽の警告は、ウェブサイトに表示される広告の仕組みが悪用されて表示されることが多いです。特定のウェブサイトを見たり、意図せず怪しい広告をクリックしてしまったりすることで表示されることがあります。
- 本当にウイルスに感染していないか心配 ほとんどの偽警告は、画面を表示させるだけのものですので、表示されただけでスマートフォンがウイルスに感染したわけではありません。万が一、心配な場合は、お使いのセキュリティアプリ(入れている場合)を起動して、スマートフォン全体のスキャン(検査)を実行してみてください。
- 予防策は?
- 知らない人から送られてきたメールやSMS(ショートメッセージサービス)に書かれたURLを、安易にタップしないようにしましょう。
- 信頼できるウェブサイトを利用するように心がけましょう。
- 不安な場合は、信頼できる会社のセキュリティアプリをスマートフォンに入れておくと、こうした偽サイトや危険なアプリから守ってくれることがあります。
まとめ
ウェブサイトを見ている時に突然「ウイルスに感染しました!」といった警告画面が表示されても、慌てず、画面の指示には従わないことが大切です。まずは、ブラウザアプリを終了させるか、スマートフォンの再起動を試してみてください。ほとんどの場合、これで偽の警告画面は消え、問題なくスマートフォンを使えるようになります。落ち着いて対処すれば大丈夫です。