ログインのたびにIDとパスワードを聞かれて困る!毎回入力しない方法
ウェブサイトやアプリを使いたいのに、開くたびに「ID(アイディー:利用者であることを示す番号や名前)」や「パスワード(他人には教えない秘密の符号)」の入力を求められて、面倒だと感じていませんか。
毎回入力するのは手間がかかりますし、パスワードを間違えてしまってログインできない、ということもあるかもしれません。
この記事では、ウェブサイトやアプリで、毎回ログイン情報を入力しなくても済むようにする方法と、その際に気をつけたいことについてご説明します。
なぜ毎回ログインを求められるのか
ウェブサイトやアプリは、あなたが「誰」であるかを確認してからサービスを提供するために、ログインが必要です。
しかし、一度ログインしても、一定の時間が経ったり、アプリを完全に終了したり、ウェブサイトを閉じたりすると、「安全のため」や「情報を最新の状態に保つため」といった理由で、再びログイン情報の入力を求められることがあります。
毎回入力せずにログインする方法
いくつかの方法で、ログインの手間を省くことができます。ウェブサイトやアプリによって使える方法が異なりますので、ご自身の状況に合わせて試してみてください。
方法1:「ログインしたままにする」などにチェックを入れる
多くのウェブサイトやアプリのログイン画面には、「次回から入力を省略」「ログイン状態を維持」「ログインしたままにする」といった項目が表示されています。
この項目の左側にある□のマーク(チェックボックスと呼ばれることがあります)をタップして✓(チェックマーク)を入れてからログインすると、次に同じウェブサイトやアプリを開いたときに、ログイン情報の入力を求められないことがあります。
これは、お使いのスマートフォンやタブレットに、ログインしたという情報を一時的に覚えておいてもらう仕組みです。
- 手順の例:
- ログイン画面を開きます。
- IDとパスワードを入力します。
- 「次回から入力を省略」や「ログインしたままにする」と書かれた項目の□をタップして、✓を入れます。
- 「ログイン」ボタンをタップします。
この方法で、しばらくの間はログイン情報の入力を省略できるようになります。ただし、設定によっては、アプリのアップデート後や、お使いの機器を再起動した後に、再びログインが必要になる場合もあります。
方法2:スマートフォンやブラウザにパスワードを保存してもらう
お使いのスマートフォン(iPhoneやAndroidなど)や、インターネットを見るときに使うアプリ(SafariやChromeなど)には、一度入力したIDやパスワードを記憶しておき、次に同じウェブサイトを開いたときに自動で入力してくれる機能があります。
この機能を使うと、パスワードを覚えておく必要がなくなるため、非常に便利です。ただし、この機能を使う際にはいくつかの注意点があります(詳しくは後述します)。
パスワードを保存する機能を使うかどうかを尋ねる画面は、ウェブサイトにログインした直後などに表示されることが多いです。
- パスワード保存の確認画面の例:
- 「このパスワードを保存しますか?」
- 「〇〇(ウェブサイト名)のパスワードを保存」
- 「パスワードを記憶させますか?」
このような表示が出たら、「保存」「記憶」などのボタンをタップすると、次回から自動で入力されるようになります。
もし、一度「いいえ」などを選んでしまい、次にこの機能を使いたい場合は、お使いのスマートフォンやブラウザの設定画面から設定を変更できることがあります。設定方法はスマートフォンの種類などによって異なりますので、スマートフォンのマニュアルを見たり、購入されたお店に相談したりすると良いでしょう。
毎回ログインしないようにする際の注意点
「ログインしたままにする」機能や、パスワード保存機能は非常に便利ですが、使うにあたっては気をつけたい点があります。
1. 安全な場所で使うようにする
これらの機能は、お使いのスマートフォンやタブレットを「あなただけが使う」という前提で使うのが安全です。
もし、家族や友人など、他の人も使う可能性のある機器でこれらの機能を使うと、あなた以外の人でも簡単にあなたのウェブサイトやアプリにログインできてしまう可能性があります。
公共の場所にあるパソコンや、他の人と共有しているスマートフォンなどでは、「ログインしたままにする」にチェックを入れたり、パスワードを保存したりしないようにしましょう。
2. スマートフォン自体の管理をしっかり行う
パスワードをスマートフォンに保存しておくと、万が一スマートフォンを落としてしまったり、盗まれてしまったりした場合に、第三者があなたのウェブサイトやアプリに簡単にログインしてしまう危険性があります。
スマートフォンの画面ロック(パスコードや指紋認証、顔認証など)を必ず設定し、他の人に簡単に操作されないようにしておきましょう。
3. パスワードの使い回しは避ける
多くのウェブサイトやアプリで同じIDとパスワードを使い回していると、もしそのうちのどれか一つのサービスからパスワードの情報が漏れてしまった場合に、他の全てのサービスにも不正にログインされてしまう危険性が高まります。
できるだけ、サービスごとに異なるパスワードを設定することが推奨されています。パスワード保存機能を使えば、パスワードを覚えておく必要がなくなりますので、サービスごとに違う複雑なパスワードを設定しやすくなります。
まとめ
ウェブサイトやアプリで毎回ログイン情報を入力するのが大変なときは、「ログインしたままにする」にチェックを入れる方法や、お使いの機器にパスワードを保存してもらう機能が役立ちます。
これらの機能を使うことで、日々のネット利用がぐっと楽になります。
しかし、便利さの反面、お使いの機器が安全な場所にあるか、画面ロックはしっかりかけているかなど、セキュリティには十分な注意が必要です。ご自身の使い方に合わせて、安全にこれらの機能を活用してください。